イリナ・イオネスコの
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2007/05
イリナ・イオネスコについての思い出を綴ることにしました。
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広くイリナのことを伝えたいからです。ご理解下さい。
「イリナ・イオネスコの思い出/紫のサラマンドル」
またイリナのオリジナルプリントほか、他の作家のオリジナルプリントも
買い取りをしています。お気軽にお問い合せ下さい。
 今世紀もっとも注目をあびている女流写真家イリナ・イオネスコ。先頃フランスで出版された世界の女流カメラマンの中にも、名前を連ねている。パリ生まれの彼女はサーカスの中で子供時代を過ごす。「サーカスにはすべての芸術があった」と彼女が言うように、初めてニコンFを手にして被写体を撮る時にも、なにも苦にならなかったという。ライティング、デコレーション、音楽、化粧、そしてポエム。印画紙の中にちりばめられた豊かな感性は、すでにこのころ作られたのだ。

 十代にしてフランス社交界へ顔を出すようになる。彼女の周辺には、常に多くの芸術家が集まり議論を戦わせる。多くの芸術家と交友を深めると同時に彼らから多くのインスピレーションを受ける。特にミッシェル・ビュトール、アルトーなどシュールレアリズムの作家達と多くのインスピレーションを与えあった。

 彼女の写真の気高さは、このような交友の中から培われていった。それは人間そのものの気高さだ。そして尊厳で神聖な死。彼女の写真には常にそんな死の臭いがともなうのもそのためだ。それをバロック的というのだろうか。

 以前はパリを中心にヨーロッパのしかも室内をセットのように使って撮る手法をとっていた、その中に彼女の実の娘「エヴァ」が裸でたっていた。シルビア・クリステルが寝そべっていた。それが近作ニューヨーク・シーリーズでは外光を意識した写真を撮り始めている。そして今「猫」のシリーズを撮っている。


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